
こんにちは!スタイリッシュモーターの中の人、Aoi(あおい)です。
ポルシェ ケイマン、あのミッドシップの流れるようなデザイン、本当に“ときめき”ますよね!私もいつかは…なんて憧れている一台です。でも最近、中古車を見ていると「あれ?ケイマンってこんなに高かったっけ?」って驚くことが多くて。「ポルシェ ケイマン 高騰」って噂は本当なのか、気になって調べてみたんです。
特に981型(NA6気筒)の人気がすごくて、718型の4気筒ターボモデルとの価格差がどうなっているのか、GTS 4.0やGT4なんてもはや新車超え?みたいな状況も…。『買うなら』981と718どっちがいいの?リセールはどうなの?円安の影響?911が高騰してるから?など、疑問だらけです。
この記事では、そんなケイマン高騰の理由と、モデルごとの価格動向を私なりの視点でまとめてみました。賢い一台を見つけるヒントになれば嬉しいです。
- ケイマンが高騰している本当の理由(NA6気筒と円安)
- 981型(NA6)と718型(4気筒)の市場評価の違い
- GTS 4.0やGT4が「資産」と呼ばれる理由
- モデルごとのリセールバリューと賢い選び方
ポルシェ ケイマン 高騰の理由と市場分析

まず、ケイマンの価格が上がっている背景には、いろんな理由が複雑に絡み合っているみたいなんです。単純に人気だから、だけじゃないんですね。市場がどうなっているのか、私なりに分析してみました。
なぜ高騰?NA6気筒エンジンへの需要
ケイマン市場の価格を調べていて一番に感じたのは、「エンジン」によって評価がまったく違う、ということです。
高騰の最大の要因は、ポルシェの伝統ともいえる「自然吸気6気筒(NA6)エンジン」を搭載したモデルに、需要がものすごく集中していることみたいです。現行の718型ケイマンが、ベースモデルで4気筒ターボエンジンを採用したことで、その官能的なエンジンサウンドや高回転までリニアに吹け上がるフィーリングを持つ「NA6」の希少価値が一気に高まったんですね。
性能(速さ)は新しい4気筒ターボが上回る部分も多いんですが、ポルシェファンにとっては、あの「情緒的な価値」が何物にも代えがたい…。その結果、「失われたものへの渇望」が、特定のモデルの価格を押し上げているようです。
981型(NA6)が資産として高騰する理由
このNA6需要の象徴とも言えるのが、2012年~2016年に生産された2代目「981型ケイマン」です。このモデルは、GTモデル以外では「最後のNA6ケイマン」として、市場で特別な地位を確立しています。
普通、車って年式が古くなれば価値が下がりますよね?でも、この981型は、生産終了から時間が経っているのに、価格が底を打つどころか、状態の良い個体はむしろ上昇傾向にあるんです。もはや「中古車」というより「準クラシックカー」や「資産」としての価値が出始めているんですね。
例えば、2015年式のケイマンS(走行4.3万km)が車両本体価格640万円で取引されていたりします。新車時からの経過年数を考えると、いかに価値が維持されているかがわかります。これ以上価値が下がりにくいため、「実質的な総支払額(購入価格-売却価格)が最も安くなる」という、賢い選択肢になっているんです。
718型 4気筒が高騰しないのはなぜか
では、現行の「718型 4気筒ターボ」モデルは高騰していないのか?というと、厳密には「高騰」ではなく「高値安定」している状態です。
4気筒ターボは、性能もハンドリングも確実に進化していて、特に低回転からのトルクは実用的で「速い」んですが、フィーリングの面でNA6と比べられてしまうジレンマがあります。
面白いのが、この718型4気筒モデルの価格が下がりにくい理由の一つに、「981型(NA6)の高騰」があるみたいなんです。
例えば、予算600万円で探している人は、「古いけど価値あるNA6の981型」と「新しいけど4気筒の718型」を天秤にかけることになります。NA6の981型が600万円以上で取引されている状況では、それより新しい718型が大きく値崩れする余地がないんですね。NA6の価格が、4気筒モデルの価格を下から支える「支持線」になっている…そんな市場構造みたいです。
911高騰がケイマン市場へ波及
ケイマン高騰の理由として、兄貴分の「ポルシェ911」の市場価格が異常なまでに高騰していることも、大きく影響しているようです。
特に、911の中でもNA6エンジンを搭載したモデル(997型や991.1型)の価格が上がりすぎて、予算的に「911のNAはもう買えない…」と諦めた人たちが、その需要の「受け皿」として、同じポルシェの伝統的なフィーリングを持つ「ミッドシップNAスポーツ」である981型ケイマンに注目がシフトしました。
その結果、ケイマンは「911の廉価版」ではなく、独自の価値を持つモデルとして再評価され、価格が劇的に押し上げられた、という側面もありそうです。
円安による輸出需要と価格への影響
最後の要因として、見逃せないのが「円安」です。今の円安状況は、私たちにとっては厳しいですが、海外のバイヤーにとっては「日本の中古車がバーゲンセール状態」に見えます。
ポルシェのようなグローバルに価値が認められているスポーツカーは、この影響を強く受けてしまいます。海外への輸出需要が高まると、日本国内の良質な中古車の流通量(タマ数)が減ってしまいますよね。
結果として、私たちは海外のバイヤーとも競争しながら車を探さないといけない状況になり、これが国内の中古車価格を全体的に押し上げる強い圧力になっているんです。
ポルシェ ケイマン 高騰モデルと今後の予測

ケイマン市場が「NA6」を中心に高騰していることは分かりました。では、具体的にどのモデルがどれくらい高騰していて、今後はどうなるんでしょうか?リセールや維持費も気になりますよね。
718 GTS 4.0の中古車価格は異常?
「ポルシェ ケイマン 高騰」の頂点にいるのが、市場の声に応えて復活した4.0リッターNA6エンジンを搭載したモデル群です。
特に「GTS」グレードは、718世代の中で「2.5L 4気筒ターボ」のモデルと「4.0L 6気筒NA」のモデルが混在していて、その価格差が市場の評価をはっきり示しています。
買取相場のデータを見ると、4気筒GTSの上限額(約1100万円)と、6気筒GTS 4.0の下限額(約1035万円)がほぼ同じなんです。つまり、市場は「NA6エンジン」という要素だけで、最低でも400万円以上のプレミア価値を認めているってこと…。これはもう、異常事態と言ってもいいかもしれません。
ケイマンGT4 / GT4 RSの高騰と将来性
そして、ヒエラルキーの頂点にいるのが「GT4」と「GT4 RS」です。これらはNA6エンジン搭載で、生産台数も限られるため、価格は「高騰」というレベルを超えています。
これらのモデルは、新車価格を超えるプレミア価格での取引が当たり前になっています。特にGT4 RSの買取価格(約2176万円)が、新車価格帯の上限(約2024万円)をすでに上回っているというデータもあり、もはや「投資資産」ですね。
次期ケイマンが完全なEV(電気自動車)になることが確実視される中で、これらは「最後の純ガソリン・ミッドシップ・ポルシェ」としての歴史的価値が、すでに青天井で評価され始めているんだなと感じます。
リセール最強は?買うならどのモデル
「じゃあ、結局『買うなら』どのモデルが一番賢いの?」って思いますよね。これは、何を求めるかで答えが変わりそうです。
【Aoi的 目的別・賢い選び方】
1. 資産価値とNA6のフィーリングを求めるなら…
→ 981型(ベース、S、GTS)
すでに価値が下がりにくい「準クラシックカー」の域に入っています。「実質的な総支払額(購入価格-売却価格)」が最も安くなる可能性が高く、フィーリングも楽しめる、最も賢明な選択肢かもしれません。
2. 現代的な性能とコスパを求めるなら…
→ 718型 4気筒ターボ(2019~2021年モデル)
資産価値(リセール)最優先ではなく、「現代的なスポーツカー」としての性能を、初期の大きな値下がりが終わった安定期に楽しむ、という視点での最適解です。高値安定とはいえ、NA6モデルほどの異常な高騰はしていません。
3. 資産価値もフィーリングも頂点を求めるなら…
→ 718型 GTS 4.0 / GT4
もはや「買う」というより「投資する」感覚かもしれません。新車価格を超えるプレミアを受け入れられるなら、最高のNA6体験と、将来的なさらなる価値上昇が期待できるかも。
走行距離と年式が価格に与える影響
同じモデルでも、年式や走行距離で価格は変わります。718ケイマン(4気筒ターボ)の買取相場データを見ると、面白い傾向がありました。
1万kmから3万kmまでは価格の減少が緩やかなのに対し、走行距離が5万kmを超えると、買取価格が顕著に下落しているんです。
これは、4気筒ターボモデルが「実用的なスポーツカー」としての一面も持ち、走行距離に応じて順当に市場価値が下がっていくことを示しています。NA6モデル(特に981型)が走行距離にあまり左右されずに高騰しているのとは、対照的な市場特性ですね。
維持費も考慮した購入戦略
ケイマンの購入を考えるとき、絶対に忘れてはいけないのが「維持費」です。中古車価格が安くなっていたとしても、維持費は新車時とほぼ変わらない、ポルシェ基準の高額なままだからです。
車両の購入価格は、あくまでポルシェ・オーナーシップへの「入場券」に過ぎません。特に、価格高騰の主役である981型(2012~2016年式)を買う場合は要注意です。
981型購入時の注意点
最終年式からもう8年以上が経過しています。PDK(トランスミッション)のメンテナンスや、足回り(PASMなど)、ゴム類、センサー類など、年式相応の予防整備やメンテナンス費用が発生することを覚悟しておく必要があります。購入価格が安くても、その後の維持費で高額な出費が発生するリスクは、しっかり考慮しておかないといけませんね。
購入や維持費に関する最終的な判断は、必ず信頼できるポルシェ専門店や正規ディーラーにご相談の上、ご自身の責任において行ってください。
ポルシェ ケイマン 高騰の総括
「ポルシェ ケイマン 高騰」について、私なりに調べてみた結果をまとめます。
- ケイマンの高騰は事実だが、それは主に「自然吸気6気筒(NA6)エンジン」搭載モデルに限られる
- 理由は「NA6」の官能的なフィーリングと、生産終了による希少価値
- 981型(最後のNA6)は、高騰により「資産」としての価値が確立している
- 718型 4気筒ターボは「高騰」ではなく「高値安定」。981型の価格が718型の価格を下支えしている
- 「911」のNAモデル高騰により、需要の受け皿としてケイマンNA6の人気が加速した
- 「円安」により海外バイヤーとの競争が起こり、国内価格が上昇している
- 「GTS 4.0」や「GT4/RS」は、新車価格を超えるプレミア価格で取引される「投資資産」となっている
- 「GTS」という同じ名前でも、4気筒と6気筒では市場価値(価格)が全く異なる
- 「買うなら」の最適解は、資産価値とフィーリングの「981型」か、現代的性能の「718型 4気筒」か、目的によって分かれる
- リセール最強は「GTS 4.0」や「GT4」、次点で「981型」
- 4気筒モデルは走行距離5万kmを超えると価格が下落する傾向がある
- 高騰している981型でも、年式相応の高額な維持費は覚悟する必要がある
- ケイマンの高騰は、ポルシェのEV化という歴史的転換点を背景にした、構造的な現象と言えそう

