トヨタの高級ミニバン、ヴェルファイアの購入を検討する際、「ヴェルファイアは何人乗り?」という乗車定員に関する疑問は、多くの方が最初に抱くポイントではないでしょうか。この記事では、まず新型ヴェルファイアは何人乗りなのかという基本情報から、豪華な7人乗りの内装を紹介し、旧型に設定されていた8人乗り座席がなぜ廃止されたのか、その理由にも迫ります。
また、多彩なシートアレンジや、兄弟車アルファードとの乗車定員の違いについても詳しく解説。さらに、中古車を検討する上で重要な、旧型モデルの7人乗りと8人乗りの違いを比較し、それぞれのメリット・デメリットを明らかにします。過去に6人乗りモデルは存在する?あるいは9人乗りモデルは存在する?といった具体的な疑問にもお答えし、最後に家族構成別のおすすめ乗車人数を提案します。
記事のポイント
- 新型ヴェルファイアの乗車定員と内装の具体的な特徴
- 旧型モデルに設定されていた7人乗りと8人乗りの違い
- 家族構成や使い方に合わせた最適な乗車人数の選び方
ヴェルファイア何人乗り?新型の乗車定員を解説
- 新型ヴェルファイアは何人乗り?
- 豪華な7人乗りの内装を紹介
- 8人乗り座席はなぜ廃止されたのか
- 多彩なシートアレンジ
- 兄弟車アルファードとの乗車定員の違い
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新型ヴェルファイアは何人乗り?
2023年6月にフルモデルチェンジを経て登場した現行モデル(40系)の新型ヴェルファイアは、全てのグレードにおいて乗車定員が7人乗りのみに統一されています。
これは、新型ヴェルファイアが兄弟車であるアルファードとのキャラクターをより明確に差別化し、上質でパーソナルな移動空間を重視するモデルとして位置づけられたためです。設定されているグレードは、スポーティな「Z Premier」と最上級の「Executive Lounge」の2種類ですが、どちらも2列目シートが独立した豪華なキャプテンシートとなる7人乗り仕様です。
多人数乗車という実用性よりも、後席に乗る一人ひとりの快適性を最大限に高めることを優先した結果、この仕様に集約されました。
豪華な7人乗りの内装を紹介
新型ヴェルファイアの7人乗り仕様は、その内装、特に2列目シートの豪華な作り込みが大きな魅力となっています。
#### エグゼクティブパワーシート(Z Premierに標準装備)
標準グレードにあたる「Z Premier」には、電動リクライニングと電動オットマンを備えた「エグゼクティブパワーシート」が標準で搭載されます。大型のアームレストやカップホルダー付きの折りたたみ式サイドテーブルも装備されており、長時間の移動でも快適に過ごせるよう設計されています。
#### エグゼクティブラウンジシート(Executive Loungeに標準装備)
最上級グレードの「Executive Lounge」では、このシートがさらに進化します。快適温熱シート+ベンチレーション(送風)機能や、リフレッシュ機能(マッサージ機能)まで備わり、まさに究極のリラクゼーション空間を提供します。手元の脱着式リモコンでシートや空調、照明などを一括操作できる点も、おもてなしの心を形にした装備です。
全グレードで上質なプレミアムナッパ本革シートが標準となるなど、素材感にもこだわり抜かれています。
8人乗り座席はなぜ廃止されたのか
旧型(30系)ヴェルファイアには、2列目が3人掛けのベンチシートとなる8人乗り仕様も存在しました。しかし、新型(40系)でこの8人乗りが廃止されたのには、明確な戦略的理由があります。
それは、兄弟車であるアルファードとのキャラクターの差別化です。新型モデルの開発にあたり、トヨタはアルファードを「多様なニーズに応える王道の高級ミニバン」、ヴェルファイアを「走りや個性を重視する層に向けた、よりスポーティで上質なミニバン」と再定義しました。
この方針のもと、より幅広い実用性が求められる8人乗り仕様はアルファードの廉価グレード「X」に残し、ヴェルファイアは後席の快適性と特別感を極限まで高めた「7人乗りキャプテンシート」仕様に特化することを選択したのです。これにより、ヴェルファイアは単なる多人数乗用車ではなく、「選ばれた人が乗るパーソナルな空間」としてのブランドイメージを強固にしました。
多彩なシートアレンジ
新型ヴェルファイアの7人乗り仕様は、乗車定員こそ一つですが、シートアレンジは非常に多彩です。乗る人数や荷物の量に合わせて、室内空間を自在に使いこなすことができます。
スーパーリラックスモード: 2列目のキャプテンシートを後方へ最大限スライドさせ、オットマンを使えば、足を伸ばしてゆったりとくつろげる、まさに特等席が生まれます。
フロント・セカンドフルフラットモード: 1列目と2列目のシートを倒して連結させることで、車中泊や仮眠に便利な広々としたフラット空間を作り出すことが可能です。
最大積載モード: 3列目シートを左右に跳ね上げて格納し、2列目シートを最も前方にスライドさせれば、長尺物や多くの荷物を積載できる巨大なラゲッジスペースが出現します。
4人乗車+荷室モード: 3列目を格納した状態で4人が乗車するモードは、日常的な利用シーンで最も実用的かもしれません。後席の快適性を維持しつつ、十分な荷室容量を確保できます。
これらのシートアレンジは、簡単なレバー操作や電動スイッチで行えるため、誰でも手軽に扱える点も大きな魅力です。
兄弟車アルファードとの乗車定員の違い
新型ヴェルファイアが7人乗りのみに特化された一方で、兄弟車である新型アルファードには、7人乗りと8人乗りの両方がラインナップされています。
アルファードでは、「Z」や「Executive Lounge」といった上級グレードはヴェルファイアと同じ7人乗り仕様です。しかし、2025年1月の一部改良で追加されたエントリーグレードの「X」には、2列目が3人掛けのベンチシートとなる8人乗り仕様が設定されました。
この違いは、両車のターゲット層とコンセプトの違いを明確に表しています。
ヴェルファイア: よりパーソナルで、後席の快適性や特別感を最優先するユーザー向けに、豪華な7人乗りに特化。
アルファード: 企業の送迎から大家族まで、より幅広い実用的なニーズに応えるため、8人乗りという選択肢も用意。
したがって、「多人数での乗車機会が多い」という実用性を重視するならアルファードの8人乗りが、「後席の快適性や贅沢な空間」を求めるならヴェルファイア、あるいはアルファードの7人乗りが、それぞれ適した選択となります。
旧型ヴェルファイア何人乗り?7人・8人乗りを比較
- 7人乗りと8人乗りの違いを比較
- 7人乗りと8人乗りのメリット・デメリット
- 6人乗りモデルは存在する?
- 9人乗りモデルは存在する?
- 家族構成別のおすすめ乗車人数
- ヴェルファイア何人乗りか問題の総括
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7人乗りと8人乗りの違いを比較
中古車市場で人気の旧型(30系)ヴェルファイアを検討する場合、7人乗りと8人乗りのどちらを選ぶかは重要な選択です。両者の最大の違いは、2列目シートの構造とそれに伴う使い勝手にあります。
項目 | 7人乗り | 8人乗り |
---|---|---|
2列目シート | 独立したキャプテンシート(2席) | 6:4分割チップアップシート(ベンチシート) |
3列目への移動 | 2列目シートの間を通り抜けできる(ウォークスルー) | 2列目シートを倒して乗り降りする |
快適性 | 各席にアームレストがあり、パーソナルスペースが広い | 横になって休む際、フラットで広大な空間を作りやすい |
主な設定グレード | 上級グレード(ZA “Gエディション”など)に多い | 標準グレード(X, Zなど)に設定 |
7人乗りは2列目の乗員がそれぞれ独立した空間でゆったりと過ごせる「快適性」を重視した仕様です。一方、8人乗りは1人でも多く乗車でき、2列目・3列目を倒した際の広大なフラット空間という「実用性」に優れた仕様と言えます。
7人乗りと8人乗りのメリット・デメリット
7人乗りと8人乗りのどちらが優れているかは一概には言えず、使用する人のライフスタイルによって評価が分かれます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方を選びましょう。
#### 7人乗りのメリット・デメリット
メリット:
2列目シートの座り心地が非常に良く、長距離移動が快適。
独立シートのため、隣の乗員を気にせず過ごせる。
2列目の中央が通路になり、3列目へのアクセスが容易(ウォークスルー)。
豪華な仕様が多く、満足度が高い。
デメリット:
8人乗りに比べて車両価格がやや高価。
シートをフルフラットにした際に、中央に隙間ができてしまう。
#### 8人乗りのメリット・デメリット
メリット:
乗車定員が1人多い。
2列目シートを倒すと隙間のないフラットな空間になり、車中泊や子供の着替え・おむつ替えに便利。
7人乗りに比べて車両価格が比較的安価。
デメリット:
2列目の快適性はキャプテンシートに劣る。
シートアレンジのバリエーションが7人乗りに比べて少ない。
設定されているグレードが限られる。
6人乗りモデルは存在する?
ヴェルファイアのラインナップとして、過去モデルを含めて6人乗りモデルは存在しません。
ただし、トヨタのミニバン全体で見ると、ヴェルファイアよりさらに大きなボディを持つフルサイズワゴンの「グランエース」に、豪華な4列シートレイアウトの6人乗り仕様(Premiumグレード)が設定されています。グランエースは、企業の役員送迎や少人数のVIPを乗せるハイヤーとしての利用を主眼に置いたモデルで、後席の広さと快適性を徹底的に追求しています。
また、新型アルファードには、トヨタ車体が特別に架装した究極の4人乗り仕様「Spacious Lounge」が存在しますが、これは6人乗りとはコンセプトが異なります。
したがって、ヴェルファイアという車種に限定した場合、6人乗りの選択肢はないと考えるのが正確です。
9人乗りモデルは存在する?
ヴェルファイアには、9人乗りモデルも存在しません。 日本の道路交通法上、普通自動車免許で運転できる乗用車は、乗車定員が10人までと定められています。
9人乗りや10人乗りといった、より大人数での乗車が可能な車を探す場合、トヨタのラインナップでは「ハイエース ワゴン」がそのニーズに応えるモデルとなります。ハイエース ワゴンには、10人乗りの「グランドキャビン」や「GL」といったグレードがあり、大家族での旅行や、企業の送迎、スポーツチームやサークル活動の移動手段として広く活用されています。
ヴェルファイアは、あくまで乗用ミニバンのカテゴリーに属しており、その乗車定員は最大でも(旧型モデルの)8人までとなります。
家族構成別のおすすめ乗車人数
旧型のヴェルファイアを中古で選ぶ際に、7人乗りと8人乗りのどちらが自分の家族に合っているか、具体的な家族構成を例に考えてみましょう。
#### 乳幼児がいる3~4人家族
この場合は、8人乗りがおすすめです。2列目がフラットなベンチシートになるため、チャイルドシートを装着しても隣のスペースで子供のお世話がしやすく、おむつ替えの際にも広いフラットスペースが非常に役立ちます。また、車両価格が比較的安い点も、子育て世代にとっては魅力的なポイントです。
#### 子供がある程度大きい(小学生以上)の3~4人家族
子供たちが自分の空間を欲しがるようになるこの年代の家族には、7人乗りが最適です。2列目シートが独立しているため、兄弟姉M妹が隣同士で干渉することなく、それぞれが快適に過ごせます。長距離のドライブでも、パーソナルスペースが確保されることで、車内の平和が保たれやすくなります。
#### 祖父母を乗せる機会が多い5~6人家族
後席の快適性を最優先するなら、豪華なキャプテンシートを備えた7人乗りがおすすめです。祖父母にゆったりとした特等席を提供でき、最高のおもてなしができます。一方で、3列目への乗り降りのしやすさや、大人数での乗車頻度が高い場合は、2列目シートを倒して通路を確保しやすい8人乗りも実用的な選択肢と言えるでしょう。
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ヴェルファイア何人乗りか問題の総括
ポイント
-
現行の新型(40系)ヴェルファイアは全グレードで7人乗りのみ
新型は豪華なキャプテンシート仕様に特化し上質な空間を追求
旧型(30系)には7人乗りと8人乗りの両方の設定があった
7人乗りと8人乗りの最大の違いは2列目シートの形状(独立かベンチか)
7人乗りは2列目の快適性が高く、8人乗りは実用性と価格面で有利
新型で8人乗りが廃止されたのはアルファードとのキャラクター差別化が目的
兄弟車の新型アルファードには8人乗り(Xグレード)の選択肢がある
ヴェルファイアに6人乗りや9人乗りの設定は過去にも現在にもない
6人乗りはグランエース、9人以上はハイエースがトヨタの選択肢
7人乗りは後席の快適性を重視する少人数家族や大人中心の利用に最適
8人乗り(旧型)は小さな子供がいる家族や多人数での利用に便利
車中泊などフラットな空間を重視するなら8人乗りの方が使いやすい
多彩なシートアレンジが可能なのは7人乗りの特徴
最終的には乗車人数、快適性、実用性の何を優先するかで選ぶ
中古車で旧型を選ぶ際はこの違いを理解した上で検討することが重要